グラフィックデザインの「プロダクトアウト」と「マーケットイン」とは
マーケティングを勉強したことがある人は
「プロダクトアウト」と「マーケットイン」という言葉を知っていると思います。
「プロダクトアウト」というのは技術や製造設備といった提供側から商品開発・生産活動を行うこと、
一言でいえば企業の都合で商品開発・生産活動を行うことです。
「マーケットイン」とは市場や購買者という買い手の立場に立って、買い手が必要とするものを提供していくことです。
一言でいえばお客様の立場に立って、商品開発・生産活動を行うことです。
よくある「お客様の声を元につくられた商品です!」ってモノです。(顧客の声を聞いた商品開発)
それをグラフィックデザインに置き換えて考えてみます。
「プロダクトアウト」とはデザイナーのこだわりを重視し、
クライアントの要望を踏まえた上で(もしくは無視した)製作されたデザイン。
※キャリアの浅いデザイナーは、ほとんどこっちです。
「マーケットイン」とはクライアントの要望をベースにブラッシュUpされたデザイン。
徹底的に世の中の広告・販促ツールを検証して、良いモノを参考にしながら、洗練させていきます。
悪くいえば、よくあるデザインになりがちです。
ところが、
マーケティングに置いての「プロダクトアウト」の意味が近年変わってきました。
近年は「今の時代はプロダクアウトだ」と主張する人が増えてきたのです。
なぜなら「顧客の声」は万能ではないからです。
スティーブ・ジョブスのiPhoneは「プロダクトアウト」となります。
顧客がもっているが顕在化していないニーズに応えるということは、
「マーケットイン」ではできないのです!
言い換えれば、「マーケットイン」は顧客の事前期待に応えるもの。
「プロダクトアウト」は顧客の事前期待をはるかに超える!いい意味で裏切るモノ。
と近年変化してきました。
グラフィックデザインにおいても
同じように考えられるのではないでしょうか?
クライアントの要望に応えるデザインをだしていくだけでなく、
クライアントの事前期待をはるかに超える!
いい意味で裏切るモノを創出していかなければ、
これからのアウトソーシングの時代に
駆け上がることはできないと思います。
「マーケットイン」デザインが得意になると
はっきりいって「重宝」されます!
もう一度いいますが、
はっきりいって「重宝」されます!
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